IT化が進むなかで、介護ロボットの存在は介護業界に大きな変革をもたらしています。
介護の仕事は体力を要する場面がたくさんあり、高齢者を抱える際に腰痛を訴えたりぎっくり腰になったりする介護職員は多数います。
このような体力面での負担もカバーしてくれるのが、介護ロボットなのです。
実際に介護施設に導入されている介護ロボットのなかには、高齢者の車椅子とベッドの移乗支援機能が搭載されているものがあります。
移乗だけでなく、入浴や排泄介助の際にも介護士は無理な姿勢を取りがちになります。
介護支援型ロボットは、腰をはじめ、全体に負担がかかる作業をサポートしてくれます。
腰痛などの身体的不調から介護の仕事を離職する人も多いため、こうした介護ロボットの存在は介護職の人材不足にも良い影響をもたらしてくれると期待されています。
自立支援型ロボットは、介護士に変わって支援を行うタイプと異なり、高齢者自身の膝などに装着するタイプのロボットです。
立つ・歩く・座るといった動作を支え、高齢者の自立支援を行います。
高齢者は介護士の手を借りる場面が減り、自分でできる動作が増えることに喜びと生きがいを感じられるようになります。
介護職員も身体的な負担を軽減でき、余裕を持って仕事に向き合えるようになるでしょう。
セキュリティやコミュニケーションをカバーしてくれる介護ロボットもあります。
高齢者の様子をセンサーによって見守り、徘徊や事故などを予防したり、高齢者の話し相手や音楽プレーヤー代わりになったりするタイプの介護ロボットです。
介護ロボットの活用場面は年々広がっており、現場の需要考慮して今後も開発が進むでしょう。